2015年11月6日更新

【自称工作師がつくる「人眼レンズ」】

万年筆の先端を見るためのルーペ、買ったら結構高い。
構造が単純であるため、レンズさえ入手できればカンタンに作れる。

自称工作師

文具工作部隊「SKIP」隊長、日本茶色普及協会理事長、茶色好き(通称:チャイラー)。
「ないものは自分で作る」「作り方は自分で考える」をモットーに、不定期で「工作会議」を開催しワークショップを行っています。

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はじめに

 

私がお世話になっている、ペンドクターのS倉先生。
本業でペン先を見るために、専用ルーペをお持ちである。

S倉先生のルーペ

 

そして多くの著書を持つ、文具コンサルタントのT橋先生。
一日の始まりに万年筆のペン先を見ることを日課にしているそうで、やはり専用ルーペをお持ちである。

T橋先生のルーペ

 

私は工作師であるが故、工作の折に小さいものを見る必要がある。
そして折からの老眼の進行によりあきらめていた、万年筆の先端をみることもやってみたい。

しかし私は、専用ルーペを持っていない。

工作専用のルーペがほしいな~。
でも買うと結構高いんだよな~。
レンズさえあれば、作れそうなんだけどな~。

 

ん?

先日「だいたいの大きさを測る」ことを得意とする、ひとり文具メーカーのKNさんにスマホのカメラ用のレンズをもらった。
魚眼、広角、マクロレンズがセットになっており、クリップでスマホにつける装着するタイプのものである。

KNさんからいただいたレンズ

コレのマクロレンズを使えば、作れるかもしれぬ。


ということで今回は、工作師専用ルーペを作ってみる。

 

 


工作のポイント

 

ルーペにはいくつかのタイプがある。

S倉先生がお持ちのルーペのように、複数のレンズを束ねてあるもの。
T橋先生がお持ちのルーペのように、ラッパみたいになっているもの。

おふたりとも、自分の使い方にあったルーペを選択しているので、私もそうしたい。
私の場合、工作で使うため両手をあけておく必要があるのだ。

 

かつて私は恩師から「オマエには目力(めぢから)がある!」と言われたことがある。
しかしそれを温存し続けてきたため、せっかくの目力が有効に活用できていない。

今回は、自分の使い方にあった「両手をあけても使えるルーペ」を作ってみる。


そして「持ち前の目力」を、ついに活用する

 

 


今回使った材料

 

1)空ペットボトルのキャップ
 なんでもいいのだが、今回「綾鷹」のペットボトルを利用した。
 なぜなら、キャップにレンズの直径と同じくらいの丸い印刷が施されているからである。

ペットボトルキャップ1

ペットボトルキャップ2

 

2)マクロレンズ
 前述どおり、今回は幸いKNさんからもらったものを活用することができた。
 しかし、レンズだけを入手するのが意外と難しい。

レンズ

 

 


今回使った道具

 

1)カッターナイフ
 ペットボトルのキャップに丸い穴を開け、穴の形を整えるのに使う。

カッターナイフ

 

 

作り方

 

1)ペットボトルのキャップに丸い穴をあける
 カッターナイフでペットボトルのキャップに丸い穴を開ける。
 レンズの外径より、少し小さめに穴をあけるのがコツ。
 この工程では粗削りでかまわない。
 今回は、ちょうどレンズの直径と同じくらいの丸い印刷があったので、この内径に沿って丸い切り込みを入れ穴を開けることができる。

穴あけ

穴の調整

 

2)穴の調整
 粗削りのままだと外周がデコボコになので、カッターナイフでデコボコを削り真円に近づける。
 レンズの外径より穴が大きくならないよう、注意しながら調整する。

穴の調整

 

3)レンズの取り付け
 調整しながら、時折レンズをはめ込んでみると、いずれ「パチン」とはまる。
 パチンとはまれば、調整は完了。

レンズのはめこみ

 

完成。

完成

 

 

使ってみる

 

レンズに接眼して覗き込んでみる。
ちゃんと万年筆の先端が見える。

ペン先

 

キャップを裏返して覗き込んでみる。
このレンズは裏オモテ、どちらで見ても拡大できるようだ。

万年筆キャップ

 

早速「目力」を使って顔に装着する。
効き目は左なので左目にキャップを挟み、まぶたをギュッととじレンズを固定する。
43歳工作男子のアップをお茶の間の皆さまにお見せするのはさすがにキツイため、マスクをすることをご容赦いただきたい。

目力

うーん、顔がゆがむ。
練習あるのみ。。。

 

しばらく練習するとコツをつかんだらしく、顔をゆがめずにレンズを固定することができる。
レンズを持たずに覗き込むことができるため、両手がフリーになる。

慣れてくる

 

さらに。。。
メガネをかけている方であれば、メガネと眼の間にレンズを挟みこむことにより、目力がなくとも両手を開けることができる。
時計屋のように、チョウツガイを使ってメガネにレンズを装着しようと思ってたが、その必要はない。

メガネ装着

 

 

まとめ

 

わたしレシピ。

わたしレシピ

 


今回私は「工作師なりの専用ルーペ」を手に入れた。
ただし人前で使うときは、周囲の視線に注意する必要がある。

 

さいわいなことに今回は、KNさんからいただいたレンズを活用することができたのだが、実はレンズだけを入手するのは意外と難しい。
ヤフオクでも、レンズだけというのはなかなか売っていないようだ。
レンズが入手できしだい、皆さまも作ってみてはいかがだろうか。

 

。。。
円形に見えるレンズのことを「魚眼レンズ」という。
水面下にいる魚視点で水上を見上げたとき、水の屈折率の関係で景色が円形に見えることが、名前の由来である。

私が作ったこのレンズ。
レンズを顔に装着すると、目玉が飛び出ているように見える。
今回使ったレンズは瞳のように黒いうえ、ペットボトルのキャップが白いためである。
人の目玉が飛び出したように見えることから、このレンズを「人眼レンズ」と名づけることにする。

 

あれ?

人眼レンズを装着したときの顔。。。
どこかでお目にかかったことがあるな。

あ、キン肉マンに登場した「ウォーズマン」がマスクをはがされた時のカオだ!

ウォーズマン


コーホー。
( ̄▽ ̄)T

 

 

 


<免責事項>
工作で事故が起きても、当方では責任を負えません。
あくまで自己責任で行ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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