2016年4月26日更新

【自称工作師がつくる「工作師ふせん」】

自分の使い方にあった「ふせん」が市販されていないので、自分で作っています、というお話。

自称工作師

文具工作部隊「SKIP」隊長、日本茶色普及協会理事長、茶色好き(通称:チャイラー)。
「ないものは自分で作る」「作り方は自分で考える」をモットーに、不定期で「工作会議」を開催しワークショップを行っています。

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はじめに

 
私は手帳のタイムスケジュールに予定を記入するために「ふせん」を使っている。
タイムスケジュール欄を5mmで30分で表すようにしているので、縦が5mm単位のふせんが好ましい。
したがって、私の手帳に必要なふせんのサイズは、以下の通りである。
 
・縦10mm×横40mm:60分用
・縦15mm×横40mm:90分用
・縦20mm×横40mm:120分用
・縦40mm×横40mm:半日~1日用
 
これに対し市販のふせんは、12mm、16mmなど半端なサイズが多く、5mm単位のふせんは選択肢が少ない。
10mm、40mmなど個別サイズの選択肢はあるのだが、私が要求するすべてのサイズを網羅するふせんのシリーズはない。
私にとってふせんは消耗品であるため、どこでも売っていてすぐ手に入り、価格が安いことも要求事項となる。
 
また私は茶色好き、通称「チャイラー」なので、万年筆に入れている茶色インクが映えるふせんが望ましいと考えている。
市販のふせんの色はピンク、水色が多く、チャイラーには向かない。
以前、百均に茶色インクが映える「クラフト紙ふせん」というものがあったが、すぐに廃番になってしまった。
 
「ないものは自分で作る」
「作り方は自分で考える」
 
わが工作部隊のオキテにしたがい、今回は私が5年間作り続ける「ふせんの作り方」をお伝えする。

 

 

 
今回必要な材料

 

 
1)LIFE 方眼メモパッド(B7サイズ)
 
シートが100枚あるので、約1200枚のふせんができる。

LIFEメモB7

 


2)トンボ ピットテープM
 
緑色、はってはがせるタイプのもの。
これがふせん作成には最適。
さまざまな「貼ってはがせるテープのり」をためしたのだが、実はこれに行き着くまでに2年の期間を要している。

ピットテープM
 

 

 

今回必要な道具
 

 

1)はさみ
 
のりがつかないタイプのものが望ましいが、普通のものでも可。

はさみ
 


2)水性サインペン
 
ふせんの枠を引くのに必要。
色は何でも構わないのだが、私の場合は茶色のインクにあった薄茶色である。
パイロットPetit2のサインペンタイプに、万年筆インクを注入したものを準備する。

水性ボールペン
 


3)スタンプ、インクパッド
 
私が持っているスタンプは、主に「ナチュラルキッチン」のスタンプ。
インクパッドの色は何でも構わないのだが、日本茶色普及協会推奨のブラウンを準備する。

 

 
 
作り方

 

 
1)シートの準備
 
私は1~2カ月に1回ふせんを作成するのだが、1度に作成する枚数は以下のとおりである。
 
・縦10mm(60分用)  :48個→B7用紙2枚必要
・縦15mm(90分用)  :16個→B7用紙1枚必要
・縦20mm(120分用) :24個、B7用紙2枚必要
・縦40mm(半日~1日用):24個、B7用紙4枚必要

 

 
2)枠の記入
 
B7メモパッドは余分な方眼を除くと、1枚あたり120mm×80mmとなる。
このサイズが作成するふせんのサイズにぴったりである。
横のサイズは全て40mmなので、横80mmだと2列となる。
縦のサイズは10mmなら12個、15mmなら8個、20mmなら6個、40mmなら3個とれる。
(仮に30mmを作ろうとしても、4個で割り切れる)
このように枠をとるとまったく無駄が出ないことが、B7メモパッドを採用している理由である。

枚数
 


3)スタンプを押す
 
自作であることを悟られず市販品に近づける演出のため、スタンプを押す。
写真のように適当に押す。
私が持っているスタンプの場合、15mm、20mmにはちょうどよい大きさのスタンプを1枚ずつ普通に押せる。
10mmにぴったりのサイズのスタンプは持っていないので、4枚の交点に1ヵ所押している。
40mmは少し大きめのスタンプを押しているのだが、テープのりをつける部分が他と異なるため、スタンプは縦方向に押す必要がある。

スタンプを押す
 


近くで見るとこんな感じ。

近くで見ると
 


4)一次裁断
 
スタンプを押したシートから、余分な部分を切り落とす。
切り落としたら縦半分に裁断する。
9枚のB7用紙を半分に切るため、できる付せんの原型は18枚となる。

半分に切る
 


5)のりをつける
 
テープのりを1本引く。
のりの粘着力の好みは、使う人の主観に左右される。
使っていて「粘着力がよわいな」と思ったら、2本引くなど各自のお好みで調整する。

1本
 


6)二次裁断
 
テープのりを引いたふせんの原型を1枚ずつ切りはなし、のりをつけたほうを手前に重ねていく。
このとき少しずつずらして重ねると、使うときにはがしやすくなる。

ずらして重ねる
 


一次裁断した原型を18枚「切って重ねる」ことをひたすら続ける。

続ける

 
7)台紙に貼る
 
作成した付せんはノートにはっておいても、封筒に入れてもかまわないのだが、私は台紙に貼っている。
(台紙は、クラフトノートの表紙で自作)

台紙に貼る
 


完成。
 
1回分合計112個、手なれた現在では1時間足らずで作れるようになった。
私はこうして、1~2か月ごとにふせんを作っている。
 

 

 
使ってみる

 
手帳に貼ったイメージはこんな感じとなる。

手帳に貼る


枠とスタンプが茶色なので、茶色のインクが映える。
枠とスタンプで演出しただけなのだが、自作であることを気づかれたことはない。
 

 
 
まとめ

 

 
わたしレシピ。

わたしレシピ
 


。。。
昨年マイナビニュースの夏休みの工作特集で、「毎日、文房具。」のまきさんに取材にしていただいた。

 →夏休みは文房具の工作にチャレンジ! - 「オリジナル付せん」の作り方
 


。。。
自分に合ったふせんをつかうために、ふせんを1枚ずつ作るというアプローチ。
「めんどくさい」と思う方もいらっしゃるかと思う。
実際にやってみたらわかるのだが、ふせん作りはとても楽しい工作である。
また1枚1枚自分で作ったふせんなら、愛着を持って使うことができる。
 


。。。
私は工作「男子」のクセに「女子会」を主催したことがある。
女子会では、この自作ふせんのワークショップを行った。
「皆さまがお持ちのサインペンやスタンプをお持ちください」と声をかけたところ、大量のサインペンやスタンプが集まった。

女子会

 


そして「これらのサインペンやスタンプ、何に使っているんですか?」と尋ねると「あまり使っていない」との回答が多かった。
どうやら女子の皆さまは「カワイイ」と思うと、つい衝動買いしてしまう傾向があるらしい。
 
使っていないサインペンやスタンプがあるならば、このようにふせんを作って活用してみてはいかがだろうか。

皆さまが作ったふせん
 


。。。
女子会を主催して、もうひとつわかったことがある。
おしゃべりを始めた10人の女子、ひとりの男子の力では、どうにもコントロールすることはできない。


。。。と、いうことを。
 
( ̄▽ ̄)T
 

 

 


 
 
 
 
<免責事項>
工作で事故が起きても、当方では責任を負えません。
あくまで自己責任で行ってください。
 

 

 
 
 
 
 

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