2016年8月7日更新

【自称工作師が訪れる「プラス株式会社」】

先日投稿した「ふせん作成用テープのりの比較」に対しプラスさんから「モノ言い」が。その驚きの結末は。。。というお話。

自称工作師

文具工作部隊「SKIP」隊長、日本茶色普及協会理事長、茶色好き(通称:チャイラー)。
「ないものは自分で作る」「作り方は自分で考える」をモットーに、不定期で「工作会議」を開催しワークショップを行っています。

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はじめに

 

先日ふせん用テープのりを比較した記事を投稿した。


 →自称工作師が比べる「ふせん作成用テープのり」

 

 

前回の写真

 

その記事で私は「プラスの『ノリノ』はふせん作成には適していない」という結論を下した。
なぜなら、貼ってはがしたあとに、紙を破損してしまうからである。

norino

失敗

 

数日後、高木さんから連絡が入る。
「プラスさんがあの結果に満足していない」とのこと。
Web販促担当のN岡さんが、「ひょっとしたら工作師に提供したノリノに、誤って『強粘着の詰め替えカートリッジ』を入れて渡したことが原因かもしれない」というのだ。

翌日、現物確認してみると。。。案の定、こう書いてある。

強力に貼れる

強力に貼れる。。。。。

 

おい、N岡さん。

どうしてくれるんだよ!

 

完全にN岡さんの失態であり、私に一切の落ち度はない。
しかし私の名前で記事を書いているため、このままでは消費者に対しブングスキーが「ウソ」をついてしまうことになる。
そうなると、黒幕氏に責任が及ぶ。

 

そこでN岡さんに証拠写真を送ってみる。
「さて、どういたしましょうか?」と。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい。是非弊社にお越しください。テープのりの担当とともに商品説明をさせていただきます」と、N岡さん。
誠意を持って謝っている人を許さないわけにはいかないので「全然怒ってないですよ」と、オトナの対応。

というわけで先日、高木さんとともに神谷町にあるプラス株式会社を訪れて、企画担当者から「ふせんに使えるテープのり」の説明を受ける。

プラス株式会社

 

 

ノリノ・ポッド(以下、ポッド)

 

 

1)ラインナップ

ノリノ・ポッド

スタンダードな商品。
キレイにはがせるタイプは、テープ幅の違いで2タイプある。

<グリーン>
・テープ幅:8.4mm
・テープ長:10m
・詰め替え:可

<ライトグリーン>
・テープ幅:6mm
・テープ長:10m
・詰め替え:可

 

2)握りやすい形状でコンパクト

手にピッタリフィットする、握りやすい形状。
全長8cmのコンパクトサイズ。

ポッド・持ちやすい

 

3)詰め替えなのに10m

他社製品はタイプによって長さが異なるのだが、ポッドは全てのタイプが10m。
そしてこのサイズで10m、しかも詰め替え可能なのはノリノだけ。

 

4)振っても開かないシャッターキャップ

ポッドには、ホコリを防ぐシャッターがついている。
レバーを回すとシャッターが開いて、テープ部分が飛び出してくる。

シャッター1

シャッター2

 

当初試作品では振ったときにテープ部分が飛び出してしまう事象があったらしいが、量産直前の仕様変更により改善した。


この突起が振っても開かない秘訣らしい。

突起

 

5)テープ詰まり抑制機能

テープのりを使っていると、テープ部分が伸びてしまって使えなくなることがある。
プラスでは「テープ詰まり抑制機能」を使って、このテープ詰まりを防止している。
実際に「テープ詰まりが起きた」という事例はないらしい。

企画担当者から、概念を説明するためのモデルを用いた「テープ詰まり抑制機能」の説明を受ける。

モデル

 

しかし。。。
いくら説明を聞いても、何故テープ詰まりが抑制できるのか、私には理解できない。

メーカーサイドのN岡さんに、さらなるわかりやすい説明を求めたところ。。。
「全然、わかんな~い」

テープ詰まり抑制機能。
仕組みは理解できなかったのだが、テープ詰まりが起きないことだけはわかった。

 

 


ノリノ・ハイパー(以下、ハイパー)

 

1)ラインナップ

ハイパー

キレイにはがせるタイプは1つ。
もともとポスターや写真の仮止めに使うものらしいが、企画担当者によるとふせんにも使えるらしい。

<グリーン>
・テープ幅:15mm
・テープ長:12m
・詰め替え:可

 

2)3層構造

通常のテープのりは、のりを転写する方式である。
しかしこのノリノ・ハイパーは、両面テープと同じく3層構造になっている。
真ん中に透明のシートがあり、貼る側には強粘着、貼られる側には弱粘着ののりがついている。
これは「両面テープ」と同じ構造である。

3層構造

 

3)プッシュオープンキャップ

ノリノ・ポッドと異なり、シャッターではなくキャップになっている。
親指で本体の腹を押すと、ワンタッチでテープ部が出てくるようになっている。

キャップ1

キャップ2

 

ちなみに左利きだと人差し指で押さなければならない上、持ったときにテープのりのウラしか見えない。

左利き

 


ノリノ・ビーンズ(以下、ビーンズ)

 

1)ラインナップ ※右

ビーンズ

キレイにはがせるタイプは1つ。
ポッドとは異なり、こちらは「使いきり」である。

<グリーン>
・テープ幅:6mm
・テープ長:8m
・詰め替え:不可(使いきり)

 

2)握りやすい形状でコンパクト

手にピッタリフィットする、握りやすい形状。
ポッドが全長8cmに対し、ビーンズは5.5cm。

ビーンズ

 

3)このサイズで8m

このサイズで8m。
詰め替えできないけど、長く使える。

 

4)振っても開かないシャッターキャップ

ノリノ・ポッドと同様、シャッターキャップになっている。

シャッター

 

 

まとめ

 

プラスのH子さん、KRさん。

集合写真

 

Web販促担当者の失態をカバーするために、われわれ(なんかの)ために時間を割いてくださりありがとうございました。

テープのりって思った以上に工夫に満ちた製品であることを、知ることができました。

「某国のパクリ技術を使っても、ノリノの機構を再現することはできない!」という言葉、作り手のプライドを感じます。


これからも他社にマネできない商品開発を続けてください。

机の上

 

。。。
ふせんに使えるテープのり。
プラスさんだけでも、たくさん種類があるんだな。
この4種類の商品、どれが一番ふせんを作るのに都合がいいか、後日評価してみることにする。

 

。。。
あれ?
何でこんなに、プラスさん寄りの記事を書き続けているんだろう。
ひょっとして、利用されているのかな。

もし万一、N岡さんが「わざと」強粘着のカートリッジを入れて、私に渡したんだとすると。。。

あなた、ずいぶん「やり手」ですな。
( ̄▽ ̄)T

 

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