2015年7月10日更新

【自称工作師が考える「ボールペン改造の基本」】

お気に入りの軸にお気に入りのリフィルをいれるための、ボールペン改造の心得を述べる。
ためしにモンブランに三菱ユニボールSignoのリフィルを入れてみる。

自称工作師

文具工作部隊「SKIP」隊長、日本茶色普及協会理事長、茶色好き(通称:チャイラー)。
「ないものは自分で作る」「作り方は自分で考える」をモットーに、不定期で「工作会議」を開催しワークショップを行っています。

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はじめに

日本のボールペンは世界一。
種類も豊富で、性能や品質も海外製の追随を許さない。
そのうえメーカー間の競争が激しいために価格が安い。

海外製の高級ボールペンは、圧倒的なブランド力やステータスをもっている。
その反面、リフィルも高価で、必ずしも書きやすいわけではない。
したがって、高級ボールペンを持っていても「普段使いは国産ボールペン」という方も多いのではなかろうか?

「お気に入りの軸にお気に入りのリフィルを入れて、皆さまにとって『最高のボールペン』を作ること」

これが、私のボールペン改造のコンセプトである。

 

 

ボールペン改造のコツ

多くの工業製品は部品により構成されており、ボールペンもその例外ではない。
部品とは決められた仕様にしたがって作られた要素であり、リフィルや軸がこれに該当する。

仕様の中でもとくに重要なのが他部品との接点(インターフェース)である。
インターフェースを変えなければ、部品は交換や再利用が可能となる。

ボールペン改造のコツは、とにかく「リフィルと軸のインターフェースを変えないこと」である。
したがって、リフィル交換においては、形状(長さ、太さ)を変えてはならない。

 

 

モンブランにシグノを入れてみる

今回はキャップ式の高級ボールペン(モンブラン№P163)に、三菱のユニボールSignoのリフィルを入れてみる。
なぜ、この組み合わせなのかというと、「長さ補正」や「太さ補正」など、ボールペン改造の基本が詰まっているからである。

ちなみにユニボールSignoは、某有名イラストレーターが愛用しているペンである。

 

 

今回の改造のポイント

リフィルを観察すると、改造のポイントが見えてくる。

モンブランに比べて、Signoのほうが全体が短い。→長くする
モンブランに比べて、Signoのほうがペン先部分が長い。→短くする
モンブランに比べて、Signoのほうがペン先部分が細い。→太くする

 

 

今回使う材料

1)キャップ式ボールペンモンブラン(№P163)

P163

 

2)三菱ユニボールSignoリフィル

ユニボールSignoリフィル

 

3)パソコン用テーパーネジ

テーパーネジ

4)マスキングテープ


5)Oリング(オーリング)

 

 

今回使う道具

1)ドライバーセット


2)ハサミ

 

 

作り方

1)テーパーネジで長さを補正
 パソコン用テーパーネジを、リフィルの後部に、プラスドライバーで取り付ける。
 少々硬いが、ネジがまっすぐになるように取り付ける。

2)空気穴をあける
 リフィルの後部をネジでとじてしまうと、インクが出なくなる。
 コップにさしたストローの一方を指で押さえて持ち上げると、ストローの水がこぼれないのと同じ原理である。
 したがって、リフィル内の空気の層に穴をあける。

テーパーネジ取り付けと空気穴あけ

 

3)Oリングの取り付け
 リフィルの先端にOリングを通す。

4)ペン先にマステを巻く
 細く切ったマスキングテープを巻く。
 こうすると、書くときにペン先が暴れない。

Oリングとマステ

 

5)組み立て
 軸にリフィルを入れて、尻軸を回して締める。
 本体を振ったときカラカラ音がしたら、リフィルが短いのでネジを緩めて再度組み立てる。
 軸が最後までしまらないとき、リフィルが長いのでネジを締めて再度組み立てる。
 このとき、軸をムリに締めると本体を壊すので注意!

注意

 

完成。

 



ためし書き

工作と料理は、よく似ている。
両者とも、材料をもとに手順にしたがい作るものだからだ。

待てよ?

となると、アレが使えるのでは。。。

キッチン文具研究会と+labさんが共同開発した、アレ。
そう、「わたしレシピ」である。

わたしレシピ




さっそく試し書き。。。

ためし書き

 

どうせなら、このペンを愛用している某有名イラストレーターのイラストもパクってしまえ。
( ̄▽ ̄)T

 

 

 

 

 

<免責事項>
ボールペン改造、もしマネするひとがいるならばトラブルが起きても当方では責任を負えません。
自己責任で行ってください。

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