2016年9月23日更新

【自称工作師が茶化す「ぺんてるのプラマン(前編)」】

たぶん世界初! 茶色の色展開がない「プラマン」を茶化せるかどうか検討しました、というお話。

自称工作師

文具工作部隊「SKIP」隊長、日本茶色普及協会理事長、茶色好き(通称:チャイラー)。
「ないものは自分で作る」「作り方は自分で考える」をモットーに、不定期で「工作会議」を開催しワークショップを行っています。

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はじめに

前回紹介したプラマン。

どうしてもお気に入りの万年筆インク「ペリカンブラウン」で試したくなったため、茶化してみる。
(茶化すとは「茶色化する」という意味の、工作師の造語である)

このペンは、ペン先からインクまでが一体となっているカートリッジを採用しているため、インク交換が事実上できない。

また、万年筆のように「毛細管現象」を使って、ペン先にインクを運んでいるとは考えにくい。
おそらく、ペン芯はフエルトかスポンジになっているはずなのだが、外部から確認するのは困難である。
仮にペン芯がフエルトかスポンジになっているとすると、ペン芯にインクが吸収されるためインクの色を変えることができない。

。。。?
多くの人は私が何を言っているのかがわからないだろう。
ひとことで言うと、「インク交換が今までになく難しい」ということである。

インターネットのグルグルで調べてみたところ、プラマンの色替えをしている事例は皆無であった。

ということは。。。世界初!
ならば、どうしてもやってやる。

。。。
構想2週間、実作業4日間という、大規模な工作になってしまう。
前編である今回は、工作のポイントを紹介する。

インク交換方針

ペン先からインクが一体となっている替え芯に、どうやってインクを入れ替えるかが工作のポイント。

まず、カートリッジに穴をあけ、注射器でインクを吸い出してインクを入れ替える方式を考えてみる。
この場合、たとえインクの交換ができても、ペン先を洗うことができないため、色が混ざってしまうはずである。

。。。ボツ。

どうしてもペン先を洗わなければならないので、インクが入っている部分をぶった切る必要がある。
インクが入っている部分をぶった切っても、カートリッジを増設することは容易ではないし、仮にできたとしてもインク補給が不便である。

。。。
あ、ひらめいた!
あの方式を使おう!

アイドロッパー方式とは、尻軸に直接インクを注入する方式のことである。
これならばペン芯にインクが届きさえすれば、きちんと書けるはずである。

アイドロッパー方式の要件

アイドロッパー方式を採用するときの要件は3つである。
 「カートリッジ式であること」
 「尻軸に穴があいておらずインクを密封できること」
 「スケルトン(透明)軸であること」


。。。
全ての要件を満たしこの方式をプラマンに適用できるかを考えてみる。

まず「カートリッジ式であること」
これは「吸入式ではない」ことを意味して定義したため、この要件はクリアできる。

次に「尻軸に穴があいておらずインクを密封できること」
プラマンの尻軸には穴があいている。

ボールペンの尻軸に穴があいているときは、それがストロー効果の対策によるものかどうかを確認する必要がある。
ストロー効果とは、コップに入れたストローの後ろをふさぐと下から水がこぼれなくなることである。
つまり、ふさぐことによりインクが出なくなる穴なのかを考えてから、穴をふさがなければならない。
プラマンの場合、尻軸とペン先(替え芯)がネジで固定してある。
ということは、ペン先と尻軸の穴はネジにより遮断されていることになるため、インクの出入りには関係ない穴であるといえる。
したがって、穴はあいているけどふさぐことができるので、この要件はクリアできる。

穴のふさぎ方は、出たとこ勝負。
百均に行って考えることにする。

最後に「スケルトン(透明)軸であること」
アイドロッパー方式は尻軸にインクをためるため、透明軸でないとインク残量がわからない。
プラマンはスケルトン軸ではないのだが、ペリカンやモンブランの一部モデルのように、インク窓がついている。

インク窓でインク残量を確認することができるため、この要件はクリアできる。

。。。というわけで、要件は全てクリアできることがわかった。
したがって、アイドロッパー方式で改造する方針とする。

ペン先の洗浄

替え芯をぶった切って、アイドロッパー方式にすることは決まった。
しかし、色を変えるにはペン先を洗浄する必要がある。
仮にペン先がフエルトかスポンジだった場合、そのペン先を洗浄した経験が、私にはない。
未知の分野だが、やってみる。

まとめ

工作に限らず、モノを作るときに考えなければならないこと。

「何を作るか?」
「どうやって作るか?」

この2つのことを考えているときが、実は「作ること」よりも楽しかったりする。
つまり、工作で一番楽しい工程は「作っているとき」ではなく「考えているとき」である。

。。。
次回は、いよいよ「全身の血液を入れ替える」という、非常に高度な医療技術を要する外科手術である。
天才外科医「ブラックジャック」の医療技術を超えるという「ブラウンジャック」に登場いただく。



ブラウンジャックも、本家と同様。。。




医師免許は持っていない。

( ̄▽ ̄)T

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