2016年10月21日更新

【自称工作師が訪れる「ピグモン」】

職場から徒歩3分の場所にある東洋画材ラボに行ってきました、というお話。

自称工作師

文具工作部隊「SKIP」隊長、日本茶色普及協会理事長、茶色好き(通称:チャイラー)。
「ないものは自分で作る」「作り方は自分で考える」をモットーに、不定期で「工作会議」を開催しワークショップを行っています。

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はじめに

「東洋画材を扱うスゴイ店が職場近くに去年オープンした」と聞いたので行ってみる。
場所は天王洲アイル、その名は「PIGMENT(ピグモン)」。

古くからアーティストの創作活動を支えてきた伝統的な画材を「保管・保存」することをコンセプトとして、寺田倉庫がオープンした画材専門のラボである。
店内の画材はもちろん販売されているのだが、その希少性から博物館としての側面も併せ持っている。

ラボには画材に関するエキスパートが常駐している。
たまたま店内の客が私ひとりだったこともあり、責任者とみられる女性に声をかけ、ずうずうしくも店内を案内してもらう。

壁一面のボトル

まず目につくのは、壁一面に彩られたカラフルなボトル。
ボトルの中には顔料が入っていて、全部で4200本もあるらしい。

それぞれの顔料は、はかり売りされているとのこと。
多彩な色を表現するため、顔料は昔から様々な原料を使ってできている。
最近では重金属類が利用されることもあるらしいが、ほとんどは貝殻や岩などの天然素材だそうだ。

茶色だけでも100色以上あり、ゼブラさんから冷たくあしらわれているチャイラーにとっても目の保養になる。

膠(にかわ)

こちらは膠。

日本画を書くときに古くから使われていた糊で、粉になった顔料(岩絵の具)を接着するのに使う。
膠はゼラチンとも呼ばれ、主成分はコラーゲン、主原料は動物の皮や骨髄とのこと。

食用にもなるらしいが、このままのカタチでは食べてみようとは思わない。

筆やハケ

筆やハケも大量に陳列、いや展示されている。

私は小学生時代、東久留米の「アトリエどろんこ」で絵を習う「芸術家の卵」であった。
私が描いた絵が、NTTの前身である「電電公社」の局長賞を取ったこともある。
そんな私でも、どうやって使い分けるのかわからないほど多くの種類の筆やハケが、ここにはある。


あ、これは正月に書家の先生が書き初めをするときに使う「ビッグな筆」じゃないか。

箔をのせる筒

生まれて初めて目にした筒。

筒の上部に貼ってある網の目の大きさがそれぞれ異なる。
筒に箔をいれてふりかけると、手前に見えるような箔の模様ができるらしい。

値札の秘密

そういえば、さっきから不思議に思うことがある。

店内の商品に値札がないのだ。

責任者に尋ねてみると。。。

責任者:お値段は、要ご相談となっております。
工作師:。。。

なるほど。
時価ですか。

芸術家の意識

PIGMENTは、もともと「東洋画材ラボ」。
日本画を含んだ東洋の画材を集めて展示販売しているのだが、最近西洋画材の取扱も始めたらしい。

責任者:こちらが新しく取扱を始めた、イタリアのフィレンツェ老舗画材店「ZECCHI(ゼッキ)」の商品です
工作師:あ!あのイタリアの、ゼッキですね。
責任者:ダヴィンチやミケランジェロが使っていた当時と、同じ製法で作られた画材なんです。
工作師:へぇ~ダヴィンチやミケランジェロですか!
。。。

その老舗画材店のことは、もちろん知らない。
「オウム返し」という古典技法を使って、ちょっと知ったかぶってみる。

心地よい店内が、私の意識を「芸術家」へと導くのだ。

大きな長テーブル

ラボの中央には大きな長テーブルがある。

休みの日には、この長テーブルでワークショップをやってるらしい。

工作師:この場所、時間貸ししていただけるのでしょうか?
責任者:今まで前例はありません。どういった目的で利用されるのでしょうか?
工作師:文具や文具系雑貨のメーカーイベントの主催などに利用しようと思っています。
責任者:この店内で実施する理由は何でしょうか?
工作師:写真映えする店内は、ブログ拡散を目的としたイベントスペースにぴったりなんです。
責任者:なるほど。上司と相談して前向きに検討します。


ということで責任者とみられる方と名刺交換。
前例のない「時間貸し」をねじ込んでみる。

ピグモンという名前の由来

ところで、なんで「ピグモン」なんだろう。。。

名前の由来は顔料を意味する「Pigment」のフランス語読みとのこと。

あ、そういえば昔、ピグモンの絵を描いたな。。。

そう思って探してみたら、私が描いたのは「ガラモン」だった。

 →【自称工作師がつくる「無敵のボールペン」】

ガラモンがウルトラQに出てきた身長40mの怪獣で、ピグモンがウルトラマンに出てきた身長1.5mの怪獣。

。。。
ガラモンとピグモンの違い。

ウルトラマンで、レッドキング岩を投げつけられてつぶされた、かわいそうな小さな怪獣が「ピグモン」だと覚えておこうね。

( ̄▽ ̄)T



○PIGMENT
営業時間:11 - 20時
定 休 日:月曜日・木曜日
T E L:03-5781-9550
所 在 地:〒140-0002 東京都品川区東品川2-5-5 TERRADA Harbor Oneビル 1F
アクセス:りんかい線「天王洲アイル」駅から徒歩3分/東京モノレール「天王洲アイル」駅から徒歩5分

U R L:PIGMENT

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