はじめに
20代はあまりヒゲが生えなかった工作師、30代で電動シェーバーを購入する。
40代の今となっては、朝ヒゲをそっても夕方にはアゴがザラザラになってしまう。
ダンディーな45歳工作男子としては、身だしなみには十分気を使わなければならない。
無精ヒゲなど、もってのほかである。
そこで、今回は電動シェーバーを作ってみる。
工作のポイント
今回のポイントは「危険な刃物をいかに安全に高速回転させるか」に尽きる。
電動で高速回転となると当然「電動字消し」を使うことが考えられるのだが、電動字消しの回転力では安全にT字カミソリを高速回転させることができない。
そこで百均をめぐること4カ月、ついに見つける。
新兵器、「電動カプチーノミキサー」。
電池でマブチモーターを回転させるという、基本原理は電動字消しと同じである。
しかし「電動カプチーノミキサー」は、回転部に頑丈な棒とミキサーがついている上、何よりモーターが強力になっている。
分解すると、予想通り電池ボックス、スイッチ、マブチモーターがあらわれる。
今回使った材料
1)電動カプチーノミキサー
百均で入手。
単3電池は別途用意する。
2)T字カミソリ
何でもよいのだが、今回は2枚刃にしてみた。
3)ミニ粉ふるい
底が平らになっていること、T字カミソリの刃の幅が粉ふるいの直径を超えないことが入手の要件である。
今回使った道具
1)マスキングテープ
2)ライター
作り方
1)電動カプチーノミキサーの組み立て
電動カプチーノミキサーをパッケージから取り出し、電池をセットする。
台座に電動カプチーノミキサーを立てて、組み立てる。
2)電動カプチーノミキサーの試運転
電動カプチーノミキサーが正常に動作するか確認するため、試運転する。
「ウィーン」
電動回転するものを見ると、なぜか笑いがこみ上げてくる。
3)T字カミソリの加工
ライターであぶり、T字カミソリの角度を調整する。
T字の軸に対し、カミソリの刃が直角になるように、加工する。
4)T字カミソリの取りつけ
ミキサーの丸くなっているところにT字の軸を差し込んで、マスキングテープを使って電動カプチーノミキサーの軸に固定する。
心なしか、T字カミソリが堂々として見える。
5)ネットの取りつけ
このまま回転させるとアゴが血だらけになってしまうため、ミニ粉ふるいをカミソリにかぶせる。
完成。
使ってみる
まずはカミソリを回転させてみる。
スイッチ、オン。
「ブィィーーーン」
カミソリが思惑通り回転する。
笑いが止まらなくなる。
ミニ粉ふるいをかぶせて、アゴをのせる。
スイッチ、オン。
「ブィィーーーン」
「ジッ。。ジッ。。ジッ」
スイッチ、OFF。
急いで洗面所の鏡を見る。
あ、剃れてる!!!
デスクに戻ってヒゲを剃り続ける。
固定式なので、ヒゲそりを回すというよりも、頭を回転してアゴとホッペを押しつける感じにするのがコツであることを悟る。
。。。
洗面所とデスクを何往復して、仕上がりを確認する。
よし、キレイにそれた!
大成功!!
※ヒゲ面の45歳工作男子はお見苦しいため、写真は加工してあります。
まとめ
新兵器「電動カプチーノミキサー」のおかげで、念願だった電動シェーバーは完成した。
「アゴが血だらけになる工作師」を期待していた読者を裏切ったことは、お詫びする。
。。。
ん?
なんと。。。
剃ったヒゲの粉が、デスク近辺そこらじゅうに散らばっているではないか!
ヒゲを剃ることだけに頭を使いすぎて、剃ったヒゲのことを考えていなかった。
。。。orz
。。。
「危険な刃物をいかに安全に高速回転させるか」
これを考え続けていたこの4カ月は、幸せであった。
工作の工程においては「どうやって作るか」を考えている時が、一番楽しいのだ。
。。。
私の文具工作の定義。
「何かを使って文具を作る」
「文具を使って何かを作る」
今回は、「電動カプチーノミキサーを使って電動シェーバーを作る」
うーん、もはや文具工作ではない。
( ̄▽ ̄)T
<免責事項>
今回は刃物を扱うのでご注意ください。
工作で事故が起きても、当方では責任を負えません。
あくまで自己責任で行ってください。
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