2015年8月24日更新

【自称工作師がつくる「本革ノート」】

東急ハンズで見つけた革で、ツイストリングノートの革表紙を作ってみる。
文房具屋さん大賞2015でも紹介したアレである。
紙面の制約で伝えきれなかったトピックも交えて。。。

自称工作師

文具工作部隊「SKIP」隊長、日本茶色普及協会理事長、茶色好き(通称:チャイラー)。
「ないものは自分で作る」「作り方は自分で考える」をモットーに、不定期で「工作会議」を開催しワークショップを行っています。

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はじめに

 

3年間使った「自由にデコれるノート」。
くたびれた感じがイイといえばイイのだが、日常使いには耐えられなくなってきた。

自由にデコれるノート

 

同じものを作ろうかなと思ったが、どうせなら頑丈な革で作ることにする。
もともとレザークラフトをやっていたので、道具は揃っている。

東急ハンズで見つけた革が、300mm×300mm。
私が愛用するA5サイズの寸法は、148mm×210mm。
リーフよりも表紙を多少大きく作ったほうが、実用的であることがわかっている。

 

実は「文房具屋さん大賞2015」で、本革ノートの作り方は紹介した。
再掲になるものの、本で伝え切れなかったこともあるため、このコラムで紹介する。

文房具屋さん大賞2015

 


工作のポイント

 

1)道具の選択
 サイズを考慮した革を選択したので、裁断は2辺の直線だけで済む。
 かつて革きり包丁を試したことがあるのだが、そんなに裁断しやすくない。
 裁断には「OLFA」の大きめのカッターナイフが最適であることを思い出す。
 昔から使っているOLFAのカッターナイフを、道具箱から探し出す。

 

2)穴の形
 ツイストリングはISO規格で8.47㎜ピッチ。
 A5サイズの場合24穴、オモテ表紙とウラ表紙で48個の穴をあける必要がある。
 穴をあける木槌は、私のアイコンで持っているものを使うことにする。
 問題は穴の形。
 ダブルリングノートは四角い穴があいているのだが、私が持っているハトメ抜きは「丸穴」。
 ツイストリングは丸穴で利用できるだろうか。
 手元にあった別の革に4.5mmの丸穴をあけて試してみると結果良好、丸穴の方針でいく。

 

今回使う材料

 

1)革
 A5サイズ(148mm×210mm)が2枚取れるもの。
 厚さは中程度のものが好ましい。
 なぜなら、厚いと格納できるリーフの枚数が少なくなる。
 逆に薄いと表紙がペラペラとめくりあがり、リーフに折れ目ができてしまう。
 前述どおり、今回は東急ハンズの革(300mm×300mm)を使う。

革1

革2

 

2)ツイストリング
 今回は私が愛用しているツイストリングA5ワイド(70枚)のものを使う。

ツイストリング

 

3)百均のゴムひも
 革の色に合わせて準備する。
 後付けも可能。

ダイソーゴムひも

 

4)リングノート
 あらかじめリングを外して、表紙とリーフに分けておく。
 A5サイズ24穴のものならば何でもいいが、以下オススメ。
 方眼ならば、エトランジェ・デ・コスタリカのダブルリング方眼ノート。
 無地ならば、無印良品のクラフトノート(無地)。

リングノート

 

 

今回使う道具

 

材料

1)OLFAのカッターナイフ
 できるだけ大きなものを準備する。
 革を裁断するのに使う。

2)定規
 寸法の記入、革の裁断に使う。

3)サインペン
 私はパイロットの何にでもかけるボールペン「マルチボール」を使うが、油性で細字のサインペンでも代用可能。
 寸法の記入に使う。

4)ハトメ抜き(4.5mm)
 穴を開けるときに使う。(最近は百均でも売っている)

5)木槌
 金槌でも代用可能。
 ハトメを抜くときに使う。
6)ハサミ
 ノートを閉じる仕組み「百均のゴムひも」を切るのに使う。

 

作り方

 

1)寸法の記入
 裁断する革のキズやトラ(縞模様)に注意しながら、型の取り方を考える。
 今回の革は、300mm×300m。
 A5サイズは148mm×210mmだが、大きめに作るので150mm×210mmとする。
 サインペンと定規で、線を引く。

寸法

 

2)革の裁断
 定規とカッターナイフを使って、革を裁断する。
 定規を強く押さえて、1回でスッと裁断するのがコツ。
 何度も刃をあてると、切り口が乱れる。

裁断

 

3)穴の位置決め
 多くのリングノートは四角穴なので、中心点だけ打つようにする。
 リングノートの厚紙の表紙を革にあて、サインペンで中心点を決める。

位置決め1

位置決め2

 

4)穴あけ
 ハトメ抜きを中心点を覆うようにあてて、木槌で革を打ち抜く。
 できるだけ1回で穴をあけるように心がける。

穴あけ1

穴あけ2

 

 

5)組み立て

 ツイストリングを開いて、ウラ表紙、リーフ、オモテ表紙の順番で組み立てる。

組み立て

 

6)ゴムひもを巻く
 リングの中心(12穴目と13穴目の間)にゴムひもを通し、二重でかた結びする。
 ゴムを引っぱり、あまったゴムひもをハサミでカットする。
 ゴムに革、金属、ビーズなどのアクセサリを通すと、開くときにゴムがつかみやすくなる。

ゴムひも


完成。

 


使ってみる

 

クラフト紙と異なり、独特の革の感触がいい。
表紙が変わっただけなのだが、不思議と愛着がわいてくる。

拡大

私は「リングノート横書き派」なので、リングが手に当たることもない。

ツイストリングなので、リーフの差し替えも可能。

ノートを開閉に使うゴムひもの動作も良好。

やわらかい革を選んでしまったとき、または使っているうちに革がやわらかくなったとき、リングノートの表紙を内側に挟むことで、革の高級感を維持したまま表紙が安定する。

全体

 

1年半使ったものがコレ。

作った当時の写真と比較すると、いい感じの茶色に経年変化している。

経年変化1

経年変化2

 


まとめ

 

わたしレシピ。

わたしレシピ 

 

 

。。。 

文房具屋さん大賞2015で伝え切れなかったことを、ここで伝えることができてウレシイ。

来年もあの素晴らしい本で取り上げてもらえるよう、これからも一生懸命工作していくつもりである。

 

担当のK庭さん、よろしくおねがいします。

( ̄▽ ̄)v

 

 

 

 

 

 


<免責事項>
工作で事故が起きても、当方では責任を負えません。
あくまで自己責任で行ってください。

 

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